声優系の専門学校で教えていたのですが
2009年2月13日、このブログが元でクビになりました。
実名で本当のコトを書きすぎちゃいましたね。

そんな内容なので、声優業界で素直に可愛がられたい子は
読まない方がいいと思います。
下手に知恵つけてもロクなコトがないんで。

なお4月からは、自分で立ち上げた基礎教室
『がんばれ!アクターズ』にて指導を再開します。
今後ともよろしくお願いします(笑)

2009年06月29日

俳優人生に保険は必要か?

声優に限らず演劇の世界全般で、
おそらく毎日のように議論されてる話題だと思うんですけどね。


ちょうどコメントにこの問題について質問をいただいたんで、
オレなりの見解を出そうと思います。


さて。


俳優や声優を本気で目指すにあたって、
果たして保険となるような『手に職』などは必要なのか?


まあ、選択肢としてすぐ思い浮かぶのは、

  ↓  ↓  ↓

1.そんな保険などかけずに夢一本に向かってがんばる!
2.夢が叶わなかったときのことも考えて手に職でもつけておいた方がいい。


この2択だよね。
だいたいの人が悩むのは。


で、オレが俳優や声優の志望者さんに
どういう選択肢をオススメするかというと‥‥

  ↓  ↓  ↓

ほぼ間違いなく「2」です。



なにしろ、仮に夢が叶って俳優や声優に‥‥
なれたところで決して食えない世界なんだから(笑)


いやまあ、人気絶頂のタレントやアイドルになれば、
人気が続いている数年のうちは食えます。
でも、その後はつらいですよ。


だから、後の人生のことを考えておくのは当たり前。



それと断然「2」をオススメする理由はもう1つあって。

  ↓  ↓  ↓

俳優志望者や声優志望者のほとんどは、
「自分は1を選択している!」と勘違いしているんです。



『1』の選択肢、つまり夢一本に向かい、
あとの人生も何も考えず取り組むというのは‥‥本来とても過酷で。


実のところ、多くのみんながやっているような
「バイトを続けながら夢を追う」なんて甘っちょろいやり方では
『1を選択したことにならない』んです。


本気で「1」を選ぶというのは、
まず役者の仕事以外を一切しないことから始まります(笑)


目先の生活費稼ぎのためにバイトするようじゃ、
夢一本で生きてるなんて言いませんから。


業界違いですけど、例えば本気で漫画家を目指してる人は、
バイトなんかしませんからね。
やっても他の漫画家のアシスタントぐらい。
とにかく、彼らはバイトなんてしてたら作品執筆できないから。


その意味では、
ほとんどの俳優志望者や声優志望者ってむちゃくちゃヌルいです。
本気で芝居一本に人生を賭けているというのであれば、
まず『バイトをやめろ!食い扶持稼ぎを捨てろ!』って言いたくなる。


でも、それじゃ食えないじゃん、と思います?
ええ食えませんよ。



じゃあ、どうするか。
借金するか、友達や恋人の家を渡り歩けばいいんです。
親が金持ちなら、脛をかじるのが最も早いし確実でしょう。


また、自分の作品がやりたくなったら、
それこそカネ持ってそうなヤツに土下座してでも身体を売ってでも、
出してもらえばいいんです。まとまったカネを。



‥‥ハイ、そんな生き方をしていると、
当然ながら出来上がるのは借金の山。
取り立てが毎日のように迫ってきます。


どうするか?


借金取りをなだめすかすのも芸のうち、と思って
いつも連中を従えて歩きながら
丁々発止のやり取りをしていればいいんです。



むかし、シナリオの仕事で勝新太郎の本をマンガにしましたけど、
彼がやっていたのは、まさにこーいうキチガイ、修羅の人生。



‥‥狂ってる。
このマネはできねーやって思いましたね(笑)



だからオレがこーいう相談を受けると、
決まってこう言うんです。

  ↓

それこそ勝新太郎のように、
後にどんな借金の山をこしらえてでもひたすら面白おかしく生きる、
親兄弟に迷惑がかかる? アッハッハ! 構やしませんよ!!


‥‥と、そこまで覚悟が決まっているなら「1」で行きなよ。と。


逆にそれが出来ないなら、もっとカタギの人間らしく、
手に職をつけるなり自営で収入源を確保するなりしながら
一歩一歩夢を目指せる「2」を選択しなさい、と。



長短のどこをとってもいちばんダメなのは、
その場しのぎのバイトを続けながら
いつか売れるまで‥‥なんて夢を見続ける生活なんですね。


本人的には芝居のために人生投げ売ってるつもりでも、
実際には生活の中心がどうしてもバイトとなり
結果、バイト生活のために人生投げ売ってるのと同じになっちゃうし‥‥


でまた、バイト暮らしの果てに安定があるかといったら、ないよね。


不景気ともなれば真っ先に切られる存在な上に、
所詮はすぐ覚えられるマニュアル仕事、ルーティンワークの類。
後の人生に役立つノウハウなんかも得られないですから。


要するに、攻めの一手にもならなければ保険にもならない、
いちばん中途半端な選択肢なんですよ。
バイトしながら夢を追う、なんてのは。


だからオレから言えるのは、
夢追いフリーター生活『以外』の形で
自分に合った夢の追いかけ方を考えてほしい、ってトコでしょうか。



養成所ビジネスや小劇団のチケットマルチの食い物にされるために、
わざわざ低賃金重労働のバイト生活なんて選んでたら、世話ないですよ。
posted by 59 at 02:32| 東京 曇り| Comment(12) | 声優になるには | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
またの名をイノエルです

最近はまともに名前を呼ばれたことがないような(¬∀¬)

私の質問(?)に答えて頂きありがとうございます!
先日色彩検定を受けてきました(*・ω・*)
難しい、本当に落ちてる自信しかないですわ(笑)
7000円…罰あたるかなソ
アパレルまたは販売に行きたいと思ってます。
マックのお陰で人と話すことに躊躇いがなくなりましたし、
放送や朗読で緊張することを積み重ねたら、今は人前に出ることに慣れたようです。

いまだに演劇の大会だけは舞台袖で深呼吸しまくってますけど(ω゜;)

あれは心臓に悪いよ、本ベル
Posted by at 2009年06月29日 21:23
おひさしぶりです
私はとくに声優を目指しているわけではないのですが、今回の記事はとても参考になりました!

これからもブログの更新頑張って下さい!
Posted by 柏原 at 2009年06月30日 00:24
はじめまして。
先日から拝読させていただいております櫻子と申します。

すごく響きました。
私は普通に正社員としてキャリアを積みつつ、夢のための手伝いを空いた時間にしてます。
やっぱり「生活」は捨てられないし、夢を追う以上は自分で全部やってからやれって思う。

でも、全部の時間をかけて夢に向かってる友達を見ると、私は中途半端かなって思ってました。

今回の記事で、私の選択肢が誤りでなかったと思えてうれしかったのです。
将来を見越して、自分なりにバランスの取れた夢と現実の追い方があっていいと。

ありがとうございました。
これからも、楽しみにしております!
Posted by 櫻子 at 2009年06月30日 11:49
>イノエルさん

販売員をやるぐらいなら、
販売する店や会社を経営した方が
儲かるし楽しいし時間の余裕もできるよ。

特にアパレルは仕入れが極めて安い商売だから
その気になればネット通販でほぼ無一文から始められるし。
(もちろん軌道に乗せるのはそれなりに大変だと思うけど)

どうせ前向きにやるなら、
そのぐらいの気でやってみよう。


>柏原さん

コメントありがとうございます。

要は攻め一本なら何もかも捨てて攻める、
守りつつ行くならそれこそ目先の生活だけじゃなく
将来まで含めて人生すべてを守るつもりで、

とにかく攻守をハッキリさせようってことなんですよね。


>櫻子さん

はじめまして。

人生の判断として
保険をかけること自体は悪ではありませんよ。

ただ、保険をかけていても魅力的に見えるように
自分を持っていくのであれば、
自分の生活や将来を確保する以上にもっと突き抜けて、
自分どころか家族や大事な仲間まで守ってあげられるぐらいの
大きな到達点を目指すことも必要だったりします。

自分1人の目先の生活を何とか守っているだけでは
さすがにほとんどの人が魅力を感じませんから。

また遊びに来てくださいね。
Posted by こくぼ at 2009年07月01日 02:28
今回の記事は今の自分が気になっていたことだったので
久しぶりにコメントさせていただきます。

私は声優志望の高3で進路に悩んでました。
短大で資格取得を目指すか声優関係の専門に進学するか…。

今は短大&養成所のダブルスクールを考えているのですが
前までは「この選択は保険なのか?」
「この選択する自分は本気じゃないの?」と、迷いがありました。

この記事を読み、家族.友達など身近な人に心配はかけても
迷惑かけてまで夢を追うのは違うと思うようになりました。

自分の考えは甘いかもですが週1でも養成所に通いゆっくりと、
でも確実に夢に近づけるよう努力していこうと思います。

こくぼさんの記事は毎回勉強になります。
本当にありがとうございました!
Posted by saki at 2009年07月01日 03:16
>sakiさん

ここで書いたのは親兄弟、友達に迷惑をかけるな
という
一般的な道徳論ではないですけど‥‥
(やるならどちらか徹底しましょう、というだけです)

いずれにせよご自分の安心できるスタイルでやるのが
いいと思いますよ。
がんばってくださいね。


>安比奈誠伸さん

先の記事で書いた通りですね。
礼賛よりも批判の方がこのブログにとってのいい宣伝ネタになるので、
事実無根の作り話で貶めるのでもない限りは
ご自分のブログで何を批判しようと構いません。

どんどんパンチの効いたことを書いてくださいね。
Posted by こくぼ at 2009年07月02日 09:54
はじめまして!みさきと申します。いつもブログ見させてもらっていますが、今回私にとってすごく衝撃的な内容だったので(いつも衝撃的ですが笑)コメントさせて頂きました!私は今、高校一年なのですが進路に迷っています。もちろん夢は、声優になることです。でもなれる保証は、ないのでいろいろ不安でした。けど手に職付けながら、夢を追うのもアリなんだと分かり、なんだか気楽になりました。まぁ焦らず夢を目指したいと思います!
Posted by みさき at 2009年07月04日 14:19
>みさきさん

はじめまして。

実際問題、ベテランの声優さんも
みんな声のお仕事ではなく
養成所経営とか雇われ講師で食ってますからね。

もちろん、それが悪いとか
大したことねーとかいう意味ではありません。
業界の仕組み的に仕方ないんです。

自分に降りてくるひとつひとつの仕事に対して
いちいち食えるだけのギャラを要求していたら
ライバルに仕事をすぐとられてしまうという
究極の買い手市場ですから。

ただ、作品上で芝居がちゃんと出来ていれば
別にどこから収入を得ていたって
プロとしては認めてもらえるってこと。


落ち着いて頑張ってくださいね。
Posted by こくぼ at 2009年07月05日 01:06
脳科学によると
一つのことに能力開発を集中することは
脳全体の機能を低下させる要因になるらしいです。
むしろ複数の事柄に対して積極的に取り組んだほうが脳の基礎能力が向上して、よい結果をもたらすとされています。

二兎追う者は一兎も得ずではなく、
二兎追わねば一兎も得ずなのではないでしょうか

本当に頭のよい人は、
勉強だけでなくスポーツもよくできるものです
Posted by あれるげん at 2009年07月07日 12:29
>あれるげんさん

コメントありがとうございます。

なるほど、脳科学的にはそうなんですか‥‥
勉強になります。


ともあれ人気商売で難しいのは
1人の人間がキャラや顔をいくつも持ってしまうと
他者からの注目度、認知度が下がるということですね‥‥

なので、人生のどこかで○○一筋になることも
やはり必要かも知れません。
幹が1つできたら、あとは全て仰るとおりかと思います。

今後ともよろしくお願いします。
Posted by こくぼ at 2009年07月07日 13:57
お初にお目にかかります

いまさらながらコメントさせてもらいますよー

来年度から上京して夢追いかけてやるぜー!
と意気込んでいる現代の若者でございます

>>後にどんな借金の山をこしらえてでもひたすら面白おかしく生きる、
親兄弟に迷惑がかかる? アッハッハ! 構やしませんよ!!

こんな生き方してみたい!

自分は間違いなくフリーターになるのは必須ですが・・・

まぁ甘い考えといわれればそれまでなんでしょうけども

でも、失敗してもいいから人生バカやりたいからこういうことになるんでしょうね

こくぼさんのブログみつけたの今日が初めてなんですが、また通いますw

パンクロックな精神の人ダイスキなので、勝手ながら応援させていただきますね!

では、いきなりの乱文、長文失礼致しました。
Posted by ケンタ at 2009年10月09日 19:11
>ケンタさん

はじめまして。
コメントありがとうございます。

ただ、オレは間違ってもパンクな人じゃないですよ(笑)

過去の仕事で勝新のお話を書いた際に
この生き様は真似できない(したくもない)と悟り、
自分のやり方でやることにしただけですから。

実際、不安定なライター業のほかにも
学校コンサルやシナリオ通信講座みたいな
普通の自営業をやってます。

それで良ければ、また遊びに来てくださいね。
Posted by こくぼ at 2009年10月09日 21:36
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